元の生活を取り戻したい・・・

復興関連のお手伝いでちょっと困ったなと思うのは「元の生活を取り戻したい」と考えている方が多い事。

しかし、災害後と災害前では状況自体が変化しているため、それは果たせない可能性が高いです。

例えば益城町などで商売をしていた。震災で店が営業できなくなった。もう一度同じ場所て商売を再建したいという願いがあるとします。

しかし、それは実現の可能性が低いでしょう。なぜなら震災によって商圏事情が変わってしまい以前と同じ集客は見込めません。これは、東北などでもたくさん起きています。

同じ場所に再建しても商売自体はゼロからの再出発になるという自覚が必要です。もし、どうしても元の場所での再出発をするのであれば、今後を見据えた事業計画が必要になります。

商売として考えると本来は土地ありきではなく、それが売れる場所を探すほうが良いと思いますが、元々住んでいた場所というのはその人のアイデンティティーと深く繋がっているため、それ以外の選択肢を見つけるのが困難になるかも知れません。

「あんまり儲からなくてもいいんです。たべていければ」

という奥ゆかしい考えもあるでしょうが、多分、今後はこの「食べていく」ことすらままならない時代が来るかも知れません。特に地方都市ではインフラの老朽化、人口減少などによる産業構造の変化や消失が発生するでしょう。

やはり自分だけで考えるのではなく。様々な方の意見を取り入れて今後の生活再建を実行していただければと思います。

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